「スター・ウォーズ」の成否


(この記事は2015年11月27日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載されたものです)

【シネマの週末・データで読解:週末興行成績(21、22日)】毎日新聞 2015年11月27日

1. (ー) レインツリーの国(1週目)
2. (ー) ガールズ&パンツァー劇場版(1週目)
3. (ー) リトルプリンス 星の王子さまと私(1週目)
4. (1) 劇場版 MOZU(3週目)
5. (2) グラスホッパー(3週目)
6. (3) コードネームU.N.C.L.E.(2週目)
7. (ー) 劇場霊(1週目)
8. (5) 俺物語!!(4週目)
9. (ー) ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション(1週目)
10.(4) エベレスト 3D(3週目)

※()の数字は前週順位。興行通信社調べ

「スター・ウォーズ」の成否

10~11月は冬休み大作の前の静けさといった趣で、例年動員が1年の中でも控えめになるシーズンである。先週末は人気原作の映画化作品が初登場で3位まで並んだ。鑑賞意欲層もバランスよく分散した、バラエティー豊かな顔ぶれだ。

1位の「レインツリーの国」は有川浩(ひろ)の小説が原作で、人気男性アイドルグループKis-My-Ft2の玉森裕太が映画初主演。女性10、20代の意欲が高い。テレビアニメの劇場版「ガールズ&パンツァー」は男性20、30代が高め。サン=テグジュペリの「星の王子さま」の「その後」を描いた「リトルプリンス」は、年齢が高めの女性の意欲度が高かった。

さて、男性の高い年齢層が引かれているのは、何といっても12月18日全世界同時公開の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」。男性の意欲度は全ての年代で高く、40代以上では異例のレベルだ。

すでに「スター・ウォーズ」への市場の期待は十分高まっているが、興行の“熱”をさらにどれだけ上げられるかは実は女性次第。同作は12月公開の映画の中で女性も多くの年代で最も高い意欲度を示しているものの、男性と比べるとまだ2~3倍の開きがある。上昇の余地は、たっぷりありそう。ここに火が付けば、“猛暑”の冬休み興行となりそうだ。

(梅津文・GEM Partners代表)=毎月最終金曜日掲載

◆掲載元◆
毎日新聞: シネマの週末・データで読解 「「スター・ウォーズ」の成否」 (毎日新聞2015年11月27日 東京夕刊)

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