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2015年中アクセスの多かった記事トップ10


2015年公開記事のなかでアクセスが多かった記事トップ10

2015年中に公開した記事のなかで、アクセス上位のものとその公開日です。解説が続きます。

1 夏の映画興行の分析 2015/06/19
2 ハリウッドマーケティングリーダーの本音(1)「素晴らしい映画マーケティングの条件とは」 2015/05/08
3 「映像ホームエンタテイメント ユーザー分析レポート」注目の調査結果 2015/07/17
4 映画館で映画を観るということはどういうことか(2) 2015/02/20
5 客層異なる興行ランキングTOP2『ラブライブ!』『マッドマックス』 2015/06/26
6 「進撃」の満足度 2015/08/28
7 最終興行収入30億以上の夏興行作品リスト 2015/08/07
8 ハリウッドマーケティングリーダーの本音(3)小規模公開映画の宣伝手法 2015/05/22
9 洋画ヒットによる記録的な夏興行 2015/08/21
10 若者を映画館にどう動員するか~市場の変化に対応する(1/2)~ 2015/07/03

活況となった夏興行に関する記事がトップ10に多くランクイン

昨年の夏興行は大作の公開が集中し、不安視されたパイの食い合いよりは全体の拡大につながったといえると思います。「熱い」注目を浴びた夏の興行市場全体に触れた以下の記事もアクセスが多かったです。

1位 夏の映画興行の分析
過去の夏興行を振り返りつつ、6月下旬時点での2015年夏興行の見込みを整理したもの。

7位 最終興行収入30億以上の夏興行作品リスト
2010年以降の夏興行の興行収入80億越え、30~80億の作品を整理したもの。これは8月7日時点で整理したものですが、その後公開された『ジュラシック・ワールド』が90億を超えました。

9位 洋画ヒットによる記録的な夏興行
夏興行作品が出揃った時点で、例年と比べて、洋画大作がいかにライトユーザーにも訴求し興行の広がりを牽引したのかなどの点に触れました。

夏に公開された個別作品では、熱いレビュー合戦が展開された『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』に関する以下の記事がランクインしています。

6位 「進撃」の満足度
この記事に関連して、作品ごとに、「ネットの悪いレビューによって観たくなくなった度合い」と、「その作品の話題度が高さが動員を後押しした度合い」を検証した記事(「進撃」の口コミ効果)や、Yahoo!映画、Filmarks、映画.comのレビュー投稿数やレビュー点数とともに、「続編鑑賞意欲度」について掘り下げた記事(進撃の口コミが続編に与えるインパクト)もアップしました。

「ハリウッドの本音」にも関心

2015年4月にロサンゼルスで行われた、ハリウッドメジャー関係者が集まるカンファレンスでのパネルディスカッションについてレポートした記事も多くアクセスがありました。このシリーズは8回にわたって書きましたが上位にランクインしたのは以下の三つです。

2位 ハリウッドマーケティングリーダーの本音(1)「素晴らしい映画マーケティングの条件とは」
パラマウント、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ユニバーサル、20世紀フォックスのマーケティング部門幹部が「映画マーケティング」の良し悪しをどのような尺度で測っているのか、また、その困難な点は何かにつき自身の考えを披露しています。

8位 ハリウッドマーケティングリーダーの本音(3)小規模公開映画の宣伝手法
Fox Searchlightの幹部が『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『わたしに会うまでの1600キロ』などの事例を挙げながら、大作と小規模公開映画のマーケティングの違いについて触れています。

10位 若者を映画館にどう動員するか~市場の変化に対応する(1/2)~
娯楽の選択肢が増え、情報接点のメディアが多様化する中、若者を映画館に動員することがますます難しくなっていることについて議論が展開されました。「若者の動員」はハリウッドでも課題となっている様子が伺えます。

映画興行、動画配信含めたホームエンタテイメント市場全体の構造分析にも注目

ほかには、弊社自主調査をもとに販売・提供しているレポートからデータをピックアップした記事がランクインしました。

3位 「映像ホームエンタテイメント ユーザー分析レポート」注目の調査結果
変化が激しく注目度も高まっている動画配信市場とともに、DVD、放送などのホームエンタテイメント市場全体を棚卸した弊社レポート(7月実査分)から配信、放送、DVDの各サービスの利用実態などを棚卸しました。

4位 映画館で映画を観るということはどういうことか(2)
映画興行の現状を棚卸した弊社レポート「GEM映画白書2015」から生活における”映画鑑賞の位置づけ”に関する分析をピックアップしました。

なお、映像ホームエンタテイメント ユーザー分析レポートは10月実査分も提供中です。また、GEM映画白書は2016年版も発行予定です。

ランキング外から

11位となりトップ10には入りませんでしたが、個人的に気に入っているのは、映画のべ「総」鑑賞者数はどのくらいなのか(2015/9/11公開)です。

映画館に限らず、様々な方法での鑑賞本数を試算してみた結果は約11億となり、「映画の全盛期」の1958年と変わらない数字となりました。この試算はかなり粗いものなのでより精緻な検証は必要ですが、方法は変われど、映画に触れている本数の合計は現時点で全盛期とあまり変わっておらず、今後業界の悲願である「動員数2億人」の達成とともに、動画配信市場が期待されるような伸びをしていけば日本にいる人が映画に触れる本数は「全盛期」を超える可能性も見えるのではと感じました。

公開中の全記事のなかでアクセスが多かったもの

2015年に限らず、前からの一貫した傾向なのですが、「邦画」「洋画」という切り口で記事を書くとアクセス数が多いです。この比較軸はわかりやすい一方、「邦画」「洋画」と一般化することは危険な側面があるのでなるべく前面に出さないようにしているのですが、以下の2つは2015年中のアクセス数が2015年公開記事よりも多く、「2015年中アクセス数」としてはトップ1、2位でした。

「洋画」と「邦画」の垣根はなにか?(2014/7/25公開)
頻繁に目にする「洋画」「邦画」と比較軸は、映画鑑賞者側にとってはさほど重要ではないのではないか、という点につき、「洋画」である『アナと雪の女王』のヒットの前と後のアンケートデータなどを交えて棚卸しました。

テレビでの映画宣伝と興行収入:邦画VS洋画(2013/2/7公開)
邦画と洋画では、テレビにおける宣伝はどのように異なるのか。テレビ露出量と興収の関係は?テレビ局によって映画の露出のあり方は異なるのか?これらの点につき各種データを使い、2つのコラムにわたってまとめました。

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『アナと雪の女王』がヒットした2014年は「アナ雪」コラムがアクセス数上位となりました。今年も夏興行に関するコラムが上位となっています。このコラムサイトでも、新しいメディアの成長や市場構造分析だけでなく、2016年に生まれるヒット作についても様々な切り口で取り上げていきたいと思います。
また、「ハリウッドマーケティングリーダーの本音」などの海外でのカンファレンスレポートは2015年初めての試みでしたが、多くの方に反響をいただきました。今後も続けていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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