映画興行の“上顧客”はどのぐらい?(映画興行市場の徹底解剖 第2回)
映画興行市場の徹底解剖 第2回
映画興行の“上顧客”はどのぐらい?
前回は映画鑑賞者人口全体の規模を見た。今回は、映画に頻繁に行く「上顧客」はどのぐらいいるのだろうか? について考える。 まずは過去1年間に、映画を1本以上見たと答えた人が何本見たのかの市場調査をもとに、観賞本数別のシェアとそのセグメント別の合計観賞回数のシェアについて分析した。
映画興行市場の徹底解剖 第2回
映画興行の“上顧客”はどのぐらい?
前回は映画鑑賞者人口全体の規模を見た。今回は、映画に頻繁に行く「上顧客」はどのぐらいいるのだろうか? について考える。 まずは過去1年間に、映画を1本以上見たと答えた人が何本見たのかの市場調査をもとに、観賞本数別のシェアとそのセグメント別の合計観賞回数のシェアについて分析した。
国内の映画館の観客動員数はここ数年間約1.6億人で横ばいである(映連 日本映画産業統計より)。鑑賞者の数はどうか。あるいはその構成は? 市場の構造の過去、現在、未来を読み解くことで新たな方向性を探る。
現在、映画鑑賞者人口はどのぐらいなのか?
情報メディア白書によれば、2007年の映画鑑賞者人口は4010万人。この数字は、「10歳以上の人口約1.1億人×10代以上の人の映画鑑賞参加率36.3%=3993万人」とほぼ等しい(注1)。一方、長年映画業界にいらっしゃる大ベテランからは、「2000万人」という説も飛び出した。このように色々な方とお話していても映画鑑賞者人口については諸説あるようである。