「被災地の子どもたちにDVDを送ろう」プロジェクト 活動報告


この度は、東日本大震災を受けて実施いたしました「被災地の子どもたちにDVDを送ろう」プロジェクトにご協力いただき、誠にありがとうございました。

3月25日から5月15日までのプロジェクト実施期間中に、500本のDVD/VHS10台のDVDプレーヤーを皆さまにご提供いただき、弊社で追加した15台のDVDプレーヤーと共に、被災地・被災周辺地に送り届けました。
被災地から届いた喜びの声と共に、当プロジェクトの活動についてご報告いたします。

DVDのご提供について

プロジェクト開始当初から、ブログでの紹介、ツイッターでの拡散で多くの方にご協力を頂きました。「◯◯さんのブログをみて活動を知りました」というコメントや、「ツイッターで情報が回ってきました」というコメントが添えられたDVDが多数寄せられ、このような支援活動におけるソーシャルメディアの強さを実感しました。

また、文化通信を始めとする業界紙、DVD&ブルーレイでーたなどの専門雑誌でも活動を取り上げていただき、北海道から沖縄までの日本全国のみならず、海外在住の方からも数多くのDVDをご提供いただくことができました。映画関連のサークル内で呼びかけてくださったり、アニメプロデューサー自ら、制作に携わった作品をご提供くださったりと、映像コンテンツ業界関係者の皆さまにも多大なご協力をいただきました

そして、ご提供いただいたDVDは、男の子向け、女の子向け、小さな子どもから高校生が楽しめる作品まで、バラエティ豊富に集まりました

シリーズ別で最も多く寄せられたDVDはずばりアンパンマン。次いでポケモン、機関車トーマスの順番でした。「アンパンマンマーチ」が被災地で人気を博したこといい、震災時のアンパンマンの功労には目を見張るものがありますね。

また、タイトル別で最も多く寄せられたDVDは、既にパブリックドメインになっているディズニー制作のアニメ、バンビ。次いでシンデレラ、ピーターパンでした。パブリックドメインになり、お手頃価格で入手できるようになったためでしょうか、老若男女が楽しめる不朽の名作を多くの被災者の方へ届けることができました。

DVDと共に、たくさんの温かい応援メッセージも寄せられました

支援について

DVDは生活必需品ではなく、また視聴には電源やテレビなどの設備を要するため、支援のタイミングはいつがベストなのか、メンバー一同、頭を悩ませました。

「テレビは避難所に一台しかなく、生活救援情報等を流す必要があるために子ども向けDVDを流せない」
「DVDプレーヤー用の電源が足りない」
「支援物資が一度に届きすぎて、DVDを管理するスタッフまではいない」

そういった被災地の状況を踏まえ、震災から1ヶ月が経った頃まで支援第一弾を待つことにしました。

4月上旬、支援第一弾として、東京近郊の避難所・受け入れ先(味の素スタジアム、東京ビッグサイト、BumB 東京スポーツ文化館)にDVD/DVDプレーヤーを届けました

震災から1ヶ月経過した頃、震度6強の大きな余震の影響で、被災地周辺で再度大規模な停電が発生しました。そこで、第一弾の支援先を、急遽、東京近郊の避難所・受け入れ先に変更しました。

支援当時、味の素スタジアムは140名ほど、東京ビッグサイトは300名ほどが福島県から避難されていました。(現在、味の素スタジアムでは約30名が依然として避難中、東京ビッグサイトの避難所は閉鎖されています。利用者は国家公務員宿舎、都営住宅等に移られたということです。)
避難所内にキッズルームが設けられており、DVDを観たい子どもたちが、好きなときに好きな作品を選べるよう、取り計らっていただきました。

また、東京夢の島にあるBumB 東京スポーツ文化館では、教育庁が実施主体となり、小学生から高校生までを対象とした避難所が開設されています。保護者と離れて暮らす子どもたちの各共同部屋にDVDと共にDVDプレーヤーを設置させていただきました。

4月下旬、支援第二弾として、岩手県大槌町の避難所および自宅避難者の方にDVD/DVDプレーヤーを届けました

口コミで当活動を知ったという被災者の方から、弊社宛てに携帯メールで支援ご希望のご連絡をいただきました。甚大な津波の被害を受けた岩手県大槌町で被災された、小さな女の子のお母様で、避難所に1ヶ月滞在された後、お知り合いの方のご自宅に避難をされていました。

「1ヶ月の避難所生活で3人の子ども達も疲れが見え、避難所を出て家族だけで暮らせば少しは元の生活ができるかと思っていましたが、金銭的な余裕もなく、DVDプレーヤーやDVDを買ってあげる余裕がありません。震災前はディズニーやジブリ、アンパンマンやプリキュアなどのDVDを見て楽しんでいました。
今はテレビを付けると暗いニュースばかりです。このプロジェクトは避難所や保育園に居る子ども達への支援なのかもしれませんが、私たちのように避難所を出るとなかなか支援が受けられなくなってしまいます。DVDをプレゼントして頂けたら子ども達もとても喜ぶかと思います。どうかよろしくお願いします。」(頂いたメールを一部抜粋)

当プロジェクトでは、避難所や保育園にいる子ども達への支援を中心に考えていましたが、このメールを頂き、避難所を出た後の支援不足という問題に気づかされました。
そこで、皆さまにご提供いただいたDVDのうち、10枚を選び、DVDプレーヤーと共に発送しました。翌日、DVDが届けられ、かわいらしいお子さんたちがDVDを手に取り、とても喜んでくださっている写真と共に、次のようなメッセージを頂きました。

「無事にDVD届きました!子ども達もとっても喜んでいます。家が無くなり、子どもたちの大切にしていたおもちゃやDVDもなくなり、親としては少しでも今までと同じように生活させたいという気持ちがありました。ですが、たくさんの人が亡くなったという現実から子ども達に我慢させていました。ストレスがたまってケンカばかりしていましたが、今日は静かに3人でDVDを見て、大人も少しゆっくりすることができました。食料品や衣服が十分に足りてくると、今までのように娯楽の部分も大事になってきます。
ありがとうございます。 大切に見させて頂きます。」(一部抜粋)

同時期、岩手県大槌町の避難所にもDVDおよびDVDプレーヤーをお送りしました。

「1歳から11歳までの子供達皆が喜んで、さっそく見ています。避難所生活も1ヶ月半以上たち、共同生活で子供達には窮屈で退屈な思いをさせていましたがDVDが届き本当に喜んでいます。DVDの中には手書きのお手紙や励ましのメッセージなどもあり、心が温かくなりました。皆さんからの温かい気持ちと沢山の物資に毎日本当に感謝です。
古着や食料の物資も大変ありがたいですが、このような生活も長くなると娯楽の部分でのこういった物資が本当に嬉しく感じます。ありがとうございました。」(一部抜粋)

5月上旬、支援第三弾として、ウェブ掲示板でのDVD/ DVDプレーヤーの支援希望の申し出に応じ、南三陸町の避難所と、宮城県石巻市の自宅避難者の方へDVD/DVDプレーヤーを届けました

今回の震災を受けて、震災被災者と物資提供希望者を直接つなげるウェブサービスが複数立ち上がりました。そのうちの一つ、「アゲマス」にて、DVDおよびDVDプレーヤーの支援希望者が見つかったため、支援させていただきました。

南三陸町の方は避難所の被災者の代わりにご友人が書き込みをされていました。

「南三陸の友人の話によると、支援物資は十分あるそうなのですが、役場は人手不足で数千人分の物資が各避難所へ回せない、仕分けられない状態らしいのです。なので、直接送って下さる方を募っていました。」(一部抜粋)

5月中旬現在、依然としてこの状況は変わらないそうです。このようなウェブサービスを通じた被災者への直接支援は、引き続き行っていく必要がありそうです。

また、石巻市の方は自宅避難をされているそうですが、次のようなコメントをいただきました。

「危なくて外でもなかなか遊ばせてやる事ができず、いつも使っていたおもちゃなども津波の被害を受けたので大変ありがたいです!」(一部抜粋)

5月中旬、支援第四弾として、被災地で活動されているSmile Cafe Projectさんを通じて、宮城県石巻市の自宅避難の方々への支援を行っています(※活動継続中)。

プロジェクト始動時に支援表明の書き込みをした「被災地支援表明ウェブサイトできること」を見た復興支援プロジェクトのSmile Cafe Projectさまからご連絡を頂きました。宮城県石巻市にて自宅避難をされている方々に向けて支援活動を行っている団体で、DVDおよびDVDプレーヤーを届けてくださることになりました。

以上の支援活動を通じて、皆さまからお預かりしたDVD/DVDプレーヤーおよびメッセージを、被災地の子どもたちに届けましたことをご報告いたします。

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被災者に、映像コンテンツで元気を取り戻してほしいと願う人々。
その映像コンテンツで、笑顔を取り戻す子どもたち、その笑顔に励まされる大人たち。
映像コンテンツの持つ力をまざまざと目にした1ヶ月半でした。

当プロジェクトは間もなく終了いたしますが、被災地に穏やかな日常が戻るには、まだ時間がかかりそうです。被災地に穏やかな日常が戻るその日まで、GEM PartnersもGEM Partnersとして何ができるか考え、継続的に支援活動をしたいと思っています。

改めまして、ご協力いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

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