今回から数回にわたり、いわゆる「単館・ミニシアター映画」と呼ばれる映画について、客観データを使ってあぶりだしていきたい。
単館・ミニシアター映画を1年に一本以上、映画館で観たと答える人は、そもそもどの程度いるのだろうか?
少し前のデータになるが、2013年12月27日に実施したインターネットアンケートのデータをもとに整理してみた。(アンケートの対象は全国に住む15歳から69歳男女)
以下の図は、過去1年間に1本以上映画館で映画を観たと答えた人(映画鑑賞者人口)の中で、過去1年間に「劇場で観たもの」として回答した割合をパーセンテージで表している。
当然の結果とも言えるが、大規模公開となることが多い「全国一斉公開される外国映画・日本映画」の実写が群を抜いているのがひと目でわかる。
単館・ミニシアターで公開される映画を観たと答えた人は、全国一斉公開外国映画(アニメ)に次いで6%である。
一方で、ODSと呼ばれるコンテンツの「ライブ・コンサート<生中継・録画>」を観た人も、ほぼ同程度存在していることがわかる。ただし、深堀して一人あたりの平均鑑賞本数を比べてみると、単館・ミニシアター映画鑑賞者の方が本数が多い。
1年に一本以上映画館で映画を観たと答えた人を3000~4000万人と想定し、上記の6%という数値を踏まえると、単館・ミニシアター映画鑑賞者は、約200万人前後存在すると試算される。
次回はこのデータを、属性別に整理したい。