2011年興収の減少要因を試算し今後の展望を考える

執筆:梅津 文 
10月28日、東京国際映画祭期間中に開催された文庁映画週間「シンポジウム MOVIE CAMPUS」シンポジウム第二部「映画でつながるために。風穴を開け続ける映画町界の挑戦者たち」に株式会社阿部秀司事務所代表/株式会社ROBOT創業者・顧問の阿部秀司さん、映画プロデューサー川村元気さんとともに、パネリストとして登壇しました。モデレーターは映画ジャーナリストの斉藤守彦さんでした。

「被災地の子どもたちにDVDを送ろう」プロジェクト 活動報告

この度は、東日本大震災を受けて実施いたしました
「被災地の子どもたちにDVDを送ろう」プロジェクトにご協力いただき、
誠にありがとうございました。
3月25日から5月15日までのプロジェクト実施期間中に、
500本のDVD/VHSと10台のDVDプレーヤーを皆さまにご提供いただき、
弊社で追加した15台のDVDプレーヤーと共に、被災地・被災周辺地に送り届けました。
被災地から届いた喜びの声と共に、当プロジェクトの活動についてご報告いたします。

「被災地の子どもたちにDVDを送ろう」プロジェクト

メンバー一同を代表して 梅津 文
この度の災害の被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、
犠牲になられた方々やご遺族の方々に深くお悔やみを申し上げます。
また、現在救援活動に関わっている多くの方々、危険を冒して作業している方々に心からの敬意と感謝を表し、
ひとりでも多くの方の命が救われることを祈念いたします。

映画興行の“上顧客”はどのぐらい?(映画興行市場の徹底解剖 第2回)

映画興行市場の徹底解剖 第2回
映画興行の“上顧客”はどのぐらい?
 前回は映画鑑賞者人口全体の規模を見た。今回は、映画に頻繁に行く「上顧客」はどのぐらいいるのだろうか? について考える。 まずは過去1年間に、映画を1本以上見たと答えた人が何本見たのかの市場調査をもとに、観賞本数別のシェアとそのセグメント別の合計観賞回数のシェアについて分析した。

映画の鑑賞者人口は何人?(映画興行市場の徹底解剖 第1回)

 国内の映画館の観客動員数はここ数年間約1.6億人で横ばいである(映連 日本映画産業統計より)。鑑賞者の数はどうか。あるいはその構成は? 市場の構造の過去、現在、未来を読み解くことで新たな方向性を探る。
 現在、映画鑑賞者人口はどのぐらいなのか?
 情報メディア白書によれば、2007年の映画鑑賞者人口は4010万人。この数字は、「10歳以上の人口約1.1億人×10代以上の人の映画鑑賞参加率36.3%=3993万人」とほぼ等しい(注1)。一方、長年映画業界にいらっしゃる大ベテランからは、「2000万人」という説も飛び出した。このように色々な方とお話していても映画鑑賞者人口については諸説あるようである。