『黒執事』の実力

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 今週末公開映画の中から、黒執事をとりあげる。
◆過去作品と比べて公開週末土日二日間1.1~2.1億ペース
 作品の認知度、意欲度は、過去作品から公開規模が近く、類似ジャンル(アクション、サスペンス、ミステリー等)、似たタイプ(漫画、アニメ・民放ドラマ原作の邦画)の作品と比較すると、先週末時点の数値は公開週末土日二日間で1.1~2.1億ペース。過去4週間おしなべて1.4~2.1億であったので、ややペースダウンしている。
◆ここまで力強い認知度の動き、意欲度が勢いづくことに期待
 原作の『黒執事』は2006年から漫画月刊誌で連載中かつ関連書籍含めて累計部数は1500万部を突破しており、もともとコンテンツ浸透度の高い本作。今回は設定を変えた実写化だが、12週前から高めの認知度で、その後も完成報告イベント等が開催され、作品がテレビ番組にとりあげられる度に認知を伸ばしてきた。年が明けてからもテレビ放映が開始され、2週連続で認知度が力強く伸びた。
 一方の意欲度は認知度ほど大きく動いていない。すでに認知度はだいぶ高く(先週末時点で、先週公開された『トリック劇場版 ラストステージ』とほぼ同程度の認知度)、意欲度、話題度の高まりのラストスパートがカギである。
◆数字が跳ねる要素は15歳未満とコアファンの鑑賞意欲
 過去データは15~69歳男女へのアンケートデータを基にしているので、15歳未満の意欲度の高さは反映されない。したがって、15歳未満が多数動員されると、事前の認知度、意欲度に対して高めの興行収入結果となる(例えばジャンルは異なるが『僕等がいた』など)。本作も15歳から30代女性の数値が高めなので、15歳未満まで視野が広がっているものとみられる。
 また、キャスト、原作などのコアファンが公開週に動員される場合も意欲度の数値に対して相対的に上振れることがある(例えばジャニーズタレント主演作やアニメ映画『まどマギ』『エヴァンゲリヲン』シリーズなど)。漫画『黒執事』もコアなファンがいる強いコンテンツである。今回はアニメから実写への変換がどう作用するか未知数だが、ファンからさらに広がっていくヒットとなることに期待がかかる。

『黒執事』2014年1月18日全国公開(C)2014 枢やな/スクウェアエニックス (C)2014 映画「黒執事」製作委員会

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