(執筆:梅津文)
今週末公開映画の中から三谷幸喜監督の「清須会議」を取り上げる。
三谷監督の前作「ステキな金縛り」(2011年10月29日公開 公開週末土日二日間5億、最終興行収入42.8億)と先週末時点(1週前)の認知・意欲を比較すると認知は同程度まで上がっているが、意欲は「清須会議」が少し低め。
両作品の意欲層を比較すると「清須会議」は男性がやや多め、「ステキな金縛り」のほうは女性メイン。男女別の意欲率は男性では「清須会議」と「ステキな金縛り」は同程度だが、女性で「清須会議」が低めとなっていることが両作品の全体意欲率の差となっている。「清須会議」の男女別意欲構成比は最近の作品でいえば「ステキな金縛り」よりもたとえば「のぼうの城」に似ている。(ただし「のぼうの城」のほうが60代を中心としたシニア男性によっている。)
一方、民放キー局出資で全国で大規模で公開された邦画作品の過去データと比較すると、おおむね公開週末土日二日間で3.7~4.5億で推移している。「ステキな金縛り」は公開までの最後の一週間で認知だけでなく意欲も大きく伸ばしている。本作は「ステキ」同様「三谷ブランド」による意欲から動員までの歩留まりの良さと「ステキ」を上回る伸びによるヒットスタートに期待がかかる。
「清須会議」2013年11月9日 公開(C)2013 フジテレビ 東宝