映画鑑賞者はどのようにチケットを購入しているのか【GEM映画白書2014年】


 先日「GEM映画白書2014年のお知らせ:映画「総」興行収入を増やすために」や「映画市場のトレンドはどう変わっているのか・GEM映画白書2014年」で記載したとおり、弊社では、映画市場の長期的な視点でのトレンド把握をするための定点調査レポートを「GEM映画白書2014」としてまとめています。

 レポート内では、映画の興行収入を増やすために、「映画館に行く人を増やす」×「鑑賞頻度を上げる」×「鑑賞経験を『深める』」施策を導出するために必要な分析テーマを扱っていますが、ここでは、その中から、「鑑賞頻度を上げる」ことに関わる、「映画鑑賞チケット購入方法」の分析を紹介します。

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 以下の表は、過去一年以内に映画館で映画を見た者(映画鑑賞参加者)に対して、映画鑑賞チケット購入方法として最も多く利用した方法について質問した結果を整理したものです。

白書画像

 こうしてみると、「鑑賞券を当日購入」かつ「劇場窓口」が最も多い43%です。

 より早いタイミング(鑑賞券を以前に購入、前売り券を購入)あるいは、物理的に劇場の外にいけばいくほど(インターネット、コンビニ等)数字が低くなっています。

 一方で、映画は早くて公開日の8週前前後、遅くとも数週間前から意欲度が上がり始めるケースがほとんどです。

 もちろん、映画の意欲度は、公開一週前からピークを迎える公開週にかけて意欲度の伸びが最も大きいことがほとんどですが、しかしそれ以前にも早々に宣伝を目にして「この作品を映画館で見る!」と答える人も多く存在します。

 より早いタイミングで、劇場の外を含めてより利便性の高い方法での購買機会を増やすことで、意欲層を確実に取りきる余地はあるのではないでしょうか。

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 映画鑑賞参加者(過去一年間に一本以上映画館で映画を見た人)により多く映画を見てもらう上で、効率的に作品認知度と意欲度を上げることは大事ですが、上記のように、せっかく高まった鑑賞意向が確実にチケット購入につながるようにすることによって、一人当たりの鑑賞本数を上げる余地はありそうです。

 チケット販売タイミングの早期化と販売チャネルの多様化の課題としては、そもそもの価格体系との兼ね合いもありますし、また、劇場チェーンによっても状況は違いそうです。

 チケット購入方法のデータの集計結果は、回答者の性年代などの属性によっても、また、映画鑑賞参加者が利用する劇場チェーン、保持している劇場会員カードごとに異なり、施策の在り方もそれぞれと考えられます。

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 GEM映画白書2014は、「映画館に行く人を増やす」×「鑑賞頻度を上げる」×「鑑賞経験を『深める』」施策導出につなげるためのデータ分析集です。
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