(この記事は2015年12月25日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載されたものです)
【シネマの週末・データで読解:週末興行成績(19、20日)】毎日新聞 2015年12月25日
1. (ー) | 映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン! |
(1週目)
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2. (ー) | スター・ウォーズ/フォースの覚醒 |
(1週目)
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3. (1) | orange―オレンジ― |
(2週目)
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4. (3) | 母と暮せば |
(2週目)
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5. (2) | 007 スペクター |
(3週目)
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6. (4) | 仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE対戦ジェネシス |
(2週目)
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7. (5) | I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE |
(3週目)
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8. (6) | 杉原千畝 スギハラチウネ |
(3週目)
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9. (9) | 映画 ハイ☆スピード!―Free! Starting Days― |
(3週目)
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10.(7) | 海難1890 |
(3週目)
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※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
年末2作がメガヒット
「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」が土日2日間で97万人を動員し、初登場1位。興行収入は10億円を超えた。続いたのはシリーズ7作目「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で、動員80万人超。興収ベースでは12億円を超え、こちらが1位であった。
(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2015
『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』2015年12月19日 全国東宝系にてロードショー
「妖怪ウォッチ」の公開週末土日の動員は、今年最高の数字である。配給元の東宝の新記録となった前作には及ばなかったが、低中学年の小学生がけん引し、ファミリー層を中心として大ヒットした。一方「スター・ウォーズ」も、公開週末土日の興収で今年最高。市場調査に基づく公開時の作品認知度や鑑賞意欲度もナンバーワンであり、今年の伸びにも期待がかかる。性年代別の意欲度は、男性の15~69歳の全てで今年1位。女性でも40代以上では1位だ。普段、子供と映画館に行く親の中でも意欲度が高く、「子供を連れて行きたい」映画にもなっていることがうかがえる。
今年の年間総興収は夏休みに洋画大作などがヒットしたことが貢献して、「アナと雪の女王」が大ヒットした昨年を上回るペースで推移しているようだ。素晴らしいスタートを切った2作品によりさらに弾みが付き、“メガヒットフィナーレ”を迎えられそうだ。
(梅津文・GEM Partners代表)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞: シネマの週末・データで読解 「年末2作がメガヒット」 (毎日新聞2015年12月25日 東京夕刊)