「モンスターズ・ユニバーシティ」と「風立ちぬ」の大規模公開映画が大ヒットする中、
今週末は洋画・邦画の娯楽作「ローン・レンジャー」及び「謎解きはディナーの後で」が公開される。
同種の過去作品と比べると意欲度・認知度の推移は「ローン・レンジャー」はおおむね公開週末土日興行収入3~4億ペース(洋画実写・吹き替えあり)である。「謎解きはディナーの後で」は3億弱ペース(邦画実写・民放ドラマ原作)だが、「謎解きはディナーの後で」の個別要因をみるとこれより上振れた3億台ペースと言えそうである。なぜなら弊社のトラッキングアンケート対象ではない15歳未満の意欲も高いとみられることとともに、「プラチナデータ」のときのように公開週に「嵐」ファンが多めに動員される可能性もある。
両作品ともに12週前からの数値の推移をみると、ヒットに向けた洋画・邦画娯楽作らしい動きがうかがえる。
「ローン・レンジャー」は認知ベースがなく、低めの認知度でスタート、一方の「謎解きはディナーの後で」は人気原作・民放ドラマの映画ということで異常に高い認知度でスタートしている。
「ローン・レンジャー」はテレビスポットCMとキャストの来日のパブリシティなどの効果で大きく数値を伸ばしている。先週末実査の公開一週前時点で認知率49%で、実に12週前から32ポイント上昇している。また、「謎解きはディナーの後で」はもともと高めの認知度から完成披露上映イベントのニュースや情報テレビ番組での露出でさらに積み上げ、12週以内に公開を迎える作品の中でも一番の認知度である。
劇場での予告編到達率は(7月20日から26日の間に映画を映画館で見た人へのアンケートに基づく)、現在「ローン・レンジャー」「謎解きはディナーの後で」は互角の1,2位である。「ローン・レンジャー」は「風立ちぬ」と「モンスターズ・ユニバーシティ」を劇場で鑑賞した人が「劇場予告編をみた」と答える割合が高く、「謎解きはディナーの後で」は「風立ちぬ」と「真夏の方程式」である。
洋画・邦画とも大ヒット中作品が公開される中、それぞれさらに動員が期待できる動きであり、さらに熱い夏の興行となることに期待がかかる。