最後の「トリック」

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 2014年最初の大規模公開映画の中からトリック劇場版 ラストステージをとりあげる。
◆前作よりも少し低めのペース◆
 全国規模で公開された、邦画かつ民放キー局のドラマ原作映画公開作品の数値と比べると、3週前(2013年12月21日実査)時点では公開週末土日二日間3.7~4.0億ペース、2週前(2013年12月28日実査)時点では同3.2~3.5億で推移していたが、先週末時点では同3.2~3.3億とややペースダウンした。
 
 本作は、前作(2010年5月公開、公開週末土日二日間3.7億、最終興行収入18.6億)の1週前時点での数値と比較すると、認知度は同程度まで上がっているが、意欲度はやや低めである。
 この規模の同種の邦画及び前作と比して、2週前から1週前にかけての伸びが鈍かった。
◆最後の「トリック」の効果出るか◆
 本作の動きを考える上で念頭に置くべきなのは、年末年始は人の動きやTV番組の放送スケジュールも通常時とは異なることであろう。先週末実査の数値は、全般的に多くの作品の動きが鈍かった。
 本作はそういった中で認知度が10ポイント伸びているものの、意欲度の伸びが鈍かった。
 しかしながら、「平常運転時」に戻った今週は、振り戻しから露出量の効果がより大きくなる可能性もあろう。
 実際、先週末実査時の前後から、先週末の二夜連続での前作の放送など、怒濤のように各種露出が本格化している。
 「シリーズ14年間の集大成! 本当に最後です!!」という訴求によるイベント感の情勢によって、話題度の大きな拡大に期待がかかる。
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併せてこちらもご覧下さい。
毎日新聞映画欄にて2013年「私の3本」を挙げさせて頂きました(12月27日夕刊)
 

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