2012年もそろそろ終わり。
締めくくりとして様々な指標でランキングを整理しました。集計対象は、2012年の興行成績集計対象となる、2011年11月末から2012年11月末の間に公開された作品データです。
(1)年間興行収入ランキング
(2)認知度などのマーケティング指標ランキング
(3)宣伝露出量(テレビ・劇場予告編)ランキング
(4)ネットでの話題度(ネットニュース・ブログ・検索数)
(5)facebookでのいいね!数ランキング
まずは興行結果から。
(1)興行結果
月別主要配給会社12社(*1)の興行収入の推移と昨年比の値です(昨年を100としました)
昨年は、震災の影響よりも、書き入れ時である夏・秋興行例年になく冷え込んだことが何よりも主な原因で1800億まで落ち込みました(昨年の興行分析はこちら)が、今年は9月、10月と前年を上回る月が続き、11月も「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のヒットなどで上回る見込みです。
しかし、どこまで伸びたとしてもせいぜい1900億、例年になく高い興行収入だった2010年の2200億はおろか、2006から2009年の平均2006億には全く及ばない見込み。
そんな中、具体的なヒットの顔ぶれは以下の通り。2012年上半期の分析時点(分析はこちら)から追加された作品は緑で色付けしてあります。
※配給会社名の表記について:PJ=パラマウント / SPE=ソニー・ピクチャーズ / WB=ワーナー / FOX=20世紀フォックス / AA=アスミック・エースと表記している。
今年も東宝が強く、洋画が苦しい状況は変わらず、むしろこの傾向が強まった1年といえそう。
今年の特色の一つはジブリやドラえもんなどの定着したシリーズもの以外でも邦画アニメのヒットが目立ったこと。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(5位)「おおかみこどもの雨と雪」(6位)「映画 けいおん!」(28位)、「friends もののけ島のナキ」(35位)など。一方で、洋画アニメは存在感が薄く、トップ60に入ったのは「マダガスカル3」(25位)、「長ぐつをはいたネコ」 (54位)、「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」の3作品のみ。
洋画が落ち込んだ理由、ヒットアニメの分析など来年このコラムでとりあげていきたいと思います。
<2012年 映画マーケティングランキング:その他のランキングはこちら>
(2)認知度などのマーケティング指標ランキング
(3)宣伝露出量(テレビ・劇場予告編)ランキング
(4)ネットでの話題度(ネットニュース・ブログ・検索数)
(5)facebookでのいいね!数ランキング
<映画の各種マーケティングデータ提供についてはこちら>
弊社では映画マーケティングに関連する詳細データを提供しています。
ご関心ある方は下記リンクよりぜひお問い合わせください
お問い合わせページへ