(※2014年7月25日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載されたものです)
夏休み本番。お盆まで大作の公開が相次ぐ。先週末時点での鑑賞意欲度からヒットの行方を分析してみよう。丸カッコ内は公開日。
まずは『ゴジラ』(7月25日)。男性、特に50代の意欲度が最も高くヒットスタートが期待できそう。男性の意欲度で続くのは、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(8月8日)。ともに日本が生んだキャラクターのハリウッド映画化。ここまで互角のペースで、つばぜり合いが激しくなりそう。
親層の意欲度では『ポケモン・ザ・ムービー XY 破壊の繭とディアンシー』(7月19日)だ。同じ人気アニメながら3DCGの『STAND BY ME ドラえもん』(8月8日)は読みづらいが、ポテンシャルを秘めている。
女性の意欲度トップは『マレフィセント』(7月5日)。すでに興収30億円を超え、まだまだ伸びそう。女性層でのライバルはスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』(19日)だ。初週土日の興収は『コクリコ坂から』(2011年、最終興収44.6億円)と同ペ一ス。続く強敵は『るろうに剣心』(2012年、同30億円)の続編「京都大火編」(8月1日)。「るろう」は「マー二ー」と同ぺースで推移し、前作に続きヒットしそう。
『アナと雪の女王』の鑑賞意欲はさすがに落ち着いた数字だが、歴代2位の『タイタニック』の興収260億円まであと少し。熱い夏が続く。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
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毎日新聞: シネマの週末・データで読解 「日本発キャラが目玉」 (毎日新聞2014年7月25日 東京夕刊)
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