暦の上では立秋を過ぎたので、少し早目に夏の振り返りを始めていきたい。
今年の夏は例年と比べてどのようなペースなのか。まだ公開されていない期待作もあるが、現時点での見込みシミュレーション結果含めて夏興行を分析した。
以下は、2009年以降の夏に公開された各作品の公開週末土日の興行収入を集計したものである。
集計対象は、各年の6月最終週~8月最終週のひとつ前の週(5週ある場合は第4週目まで、4週ある場合は第3週目まで)の間に100スクリーン以上で公開された作品である。
こうしてみると、今年の夏興行は、昨年と比べて比較的「冷夏」となりそうである。
要因としては、『モンスターズ・ユニバーシティ』が大きくヒットした洋画アニメの落ち込みが最も大きい。一方で、洋画実写は「豊作」と言われた昨年よりもよい成績となりそう。
『風立ちぬ』が大ヒットした昨年よりも今年の邦画アニメが上回るかは『STAND BY MEドラえもん』次第。昨年比で若干上向きな邦画実写は『るろうに剣心 京都大火編』のヒットの貢献度が高い。
この数字を今後押し上げる可能性のある、つまり、今後公開される作品の中で興行収入の大きさで期待がかかるのは、先述の『STAND BY MEドラえもん』や『トランスフォーマー/ロストエイジ』である。いずれも今週末公開である。
興行においてはまだまだ、暑い残暑となることに期待がかかる。
◆公式サイト◆
映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』公式サイト
映画『STAND BY ME ドラえもん』公式サイト
映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』公式サイト