夏の映画関連テレビ露出を振り返る(2)

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前回に引き続き、夏興行の映画宣伝活動につきテレビの露出量という観点で振り返る。

前回はテレビでの番組内露出について触れたが、今回はテレビCMについて棚卸した。集計対象は同じく2010年から2014年の各年の7月・8月の期間の露出である。

以下の図は、各年の7月・8月のテレビ露出総量を整理したものである。

「露出量」の集計方法はキー局での映画関連のCMそれぞれにつき、放送時間の長さ15秒を一単位とし、時間帯別年間平均視聴率(各局の年間平均視聴率を考慮して重みづけした)を乗じて集計したもの。(タイアップCMは含まれない)

各年7月・8月のテレビ露出量|GEM Partners

 

邦画のテレビCM量は2010年以降横ばいの推移

テレビCMの総量を邦画・洋画に分けてみたときもっとも動きが少ないのは邦画のCMの総量である。

2014年7月・8月中の邦画のテレビCM露出量を作品別に集計すると、トップ3は『ポケモン・ザ・ムービーXY 「破壊の繭とディアンシー」』『るろうに剣心 京都大火編』『思い出のマーニー』である。過去数年間も「ポケモンシリーズ」とジブリ作品はトップ3の常連である。2013年は『風立ちぬ』『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』『少年H』がトップ3であった。

 

大きく減少した洋画CM

動きが少なかった邦画CMと対照的に洋画CMは大きく減少している。2013年の露出量が例年と比べて多かったこともあるが、今年は昨年比約60%である。

今年のトップ3は『トランスフォーマー/ロストエイジ』『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』『マレフィセント』という顔ぶれである。これに『GODZILLA ゴジラ』が続く。今年が2012年、2013年と比べて少なかった理由は、2012年、2013年と比較して、上位作品にずば抜けてCM量が多い作品がなく、また、上位グループの作品の数も少なかったからである。

 

次回、まとめに続きます。

 

◆あわせてご覧ください◆
夏の映画関連テレビ露出を振り返る(1)

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