「オデッセイ」客層幅広く


(この記事は2016年2月26日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載されたものです)

【シネマの週末・データで読解:週末興行成績(20、21日)】毎日新聞 2016年2月26日

1. (1) オデッセイ
(3週目)
2. (2) 信長協奏曲
(5週目)
3. (ー) X−ミッション
(1週目)
4. (3) さらばあぶない刑事
(4週目)
5. (4) スター・ウォーズ/フォースの覚醒
(10週目)
6. (5) Born in the EXILE−三代目 JSoul Brothersの奇跡−
(2週目)
7. (ー) SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁
(1週目)
8. (24) ガールズ&パンツァー劇場版
(14週目)
9. (ー) 同級生
(1週目)
10.(7) 映画妖怪ウォッチエンマ大王と5つの物語だニャン!
(10週目)

※()の数字は前週順位。興行通信社調べ

「オデッセイ」客層幅広く

© 2015 Twentieth Century Fox Film

© 2015 Twentieth Century Fox Film

マッド・デイモン主演のSFアドベンチャー作品「オデッセイ」が3週連続で1位を獲得し、興行収入は、30億円台後半は確実な情勢だ。宇宙が舞台のドラマ性が強い大作映画といえば、クリストファー・ノーラン監督「インターステラ−」(2014年、最終興収12.5億円)やサンドラ・ブロック主演の「ゼロ・グラビティ」(13年、同32.3億円)が思い当たる。「オデッセイ」は両作をしのぐ好成績。その差はどこにあったのか。データを元に見てみよう。

まず公開時認知度は「オデッセイ」45%。「インター」21%、「ゼロ」39%を上回っている。意欲度でも「オデッセイ」は5.4%で、それぞれの2.1%、3.9%を上回った。「インター」の観客層が、映画を年間12本以上見る鑑賞頻度が高いヘビー層に偏っていたのに対して、「オデッセイ」は「ゼロ」よりもさらにライト層に広がっていた。3作とも鑑賞者の男性層が高かったのは共通でも、「オデッセイ」は50、60代を中心に女性の意欲度も高め。鑑賞選好別では、映画の情報収集に能動的である層だけでなく、「海外セレブ俳優の出ている作品を見たい」と思う人の中での意欲度も高かった。

「火星に取り残される」ことのわかりやすさと娯楽性とともに、「ボーンシリーズ」で知られるデイモンも訴求したとみられる。

「オデッセイ」は、29日発表の米アカデミー賞作品賞にもノミネート。受賞すれば更なる興行の追い風となるだろう。

(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載

◆掲載元◆
毎日新聞: シネマの週末・データで読解 「「オデッセイ」客層幅広く」 (毎日新聞2016年2月26日 東京夕刊)

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